かえで式筋トレ法 開発blog

「簡単」「家で」「誰でも」「気軽に」を目指して、器具不要の低負荷トレーニング法を模索するblog。という見かけの自己メモ。

いきなり「通し」でトレーニングしてはいけない。運動要素を分解して、一動作ずつ攻略しよう。

 筋トレに対する考え方について、すこし頭を柔らかくしてみよう……って時に、ちょうどいいお題の一つとして『片足屈伸』がある。
 これをこなすために必要なのは、できない状態でただひたすらにやってみること……ではなくて、『考え方を変えて、姿勢と動作を分割して、要素ごとに一つずつ攻略する』ことにある。
 

 運動をした経験が薄い場合、片足屈伸はかなりきつい動作である。
 このとき、かかとにお尻をつけた状態から「一気に」直立して再屈伸しようとすると、うまくいかない。
 そういうときには、姿勢を3つに・動作を45°区切りで四つに、それぞれ分けてみよう。


【姿勢】──まず、三つの状態のうち普段行わない『中途半端に屈伸した状態』を維持するトレーニングをしよう。
・かかとにお尻をつけた状態
(1a)↑ ↓(1b)
・足を地面に対し45°ずつ曲げて(膝のところで90°曲がった状態)、中途半端に屈伸した状態
(2b)↑ ↓(2a)
・直立した状態


【動作】──『中途半端に屈伸した状態』を維持できるようになったら、まず1a←→1bを・次に2a←→2bをやってみよう。
・膝90度曲げの状態と、かかとにお尻をつけた状態との間で、往復する。
(1a)膝90度曲げ→かかとにお尻が付くまで腰を落とす
(1b)かかとにお尻をつけた状態→膝90度曲げ状態まで腰を浮かす

・直立した状態と、かかとにお尻をつけた状態との間で、往復する。
(2a)膝90度曲げ→直立するまで腰を浮かす
(2b)直立した状態→膝90度曲げ状態まで腰を落とす


 『片足屈伸しよう』って考えてトレーニングすると、自分にとって「何の要素がネックになっているのか」を把握しにくく、全部まぜこぜになって混乱してしまう。
 ゆえに、『どの動作はできて、どの動作が出来ないのか』を一つずつに分解して、得意な部分は確実に出来るように&不得意な部分は出来るように……と、要素ごとに細かく分けてトレーニングしていくとよい。


 片足屈伸がしんどくて出来ないときには、自分が本当に『片足屈伸のうち、全ての動作が』できないのだろうか?と、立ち止まってよく観察してみよう……意外と『ある特定の姿勢or動作が出来ないので』片足屈伸が実現できないはず。
 やってみて、出来なかったところを確認して、それに応じて必要最小限のトレーニングをして、再びやってみて……と、『実施・確認・対策』を繰り返すように取り組んでいくことで、できなかったこともだんだんと『できる』ようになるものである。


 はじめから『自分にとっては絶対に出来ない』ことなら、やるだけ無駄と言える。
 しかしながら、からだにはたいてい『眠ってる筋肉』があって、それを起こせばできることも多い。
 片足屈伸をこなすために必要な筋肉は、脂肪たっぷりと思い込んでいる「脚全体」に、実はしっかりと存在している。
 膝に爆弾や不安を抱えていない方は、「だまされたと思って」やってみてほしい。小分けにトレーニングして、自らの脚全体についている『眠れる筋肉』が少しずつ目覚めていくのを確認することによって、自らのからだのことを、より深く理解できるようになる。